住宅で定期的に開催している健康セミナー。
今回は、「慢性痛」に関するセミナーを開催いたしました。
痛みには大きく分けて「急性期」と「慢性期」の2つがあります。
慢性痛は、複数の要因が絡み合って起きるので、原因を単純に特定することは出来ません。
何か月も病院で処方された痛み止めが効かない時は、「もっと強い薬」を要求するのではなく、
慢性痛を疑いましょう。
痛みを悪化させていた心理的・社会的な原因にまで踏み込んで治療しなければ、慢性痛は解決しません。
全人的な治療には医師だけでなく、臨床心理士、看護師、理学療法士、作業療法士、ソーシャルワーカー等
多職種の専門スタッフが参画する「集学的治療」が有効とされています。
患者さんが「自分もチームケアの一員」と考えて積極的に治療に取り組んでいくことが、
慢性痛改善の大きな一歩になります。
痛みそのものはゼロに出来ないまでも、QOLとADLを向上させ、
心身両面で多少の痛みがあっても、うまく付き合いながら
生き生きとした生活ができるようになると良いですね。