「ヤットサー、ヤットヤット!」。威勢のいい掛け声で約1万人が踊り、
見物客は100万人を超えるという「東京高円寺阿波おどり」。
今では東京でも最大級のイベントですが、始まった
きっかけのひとつは意外にも隣町へのライバル心でした。
1954年誕生の「阿佐谷七夕まつり」がみるみる知名度をあげている中、
「阿佐谷に負けてなるものか!」と高円寺の人々が奮起し、
1957年にスタートしたというわけです。
この日は高円寺のどこを歩いても、大きな和太鼓の音が鳴り響き元気な
「ア、ヤットサー、ヤットヤットー!!」が聞こえてきます。
これは「お久しぶり、元気だった?」という意味なのだそうです。
また、「エライヤッチャ、エライヤッチャ、ヨイ ヨイ ヨイ ヨイ!!」
という掛け声は「大変なことが起きたけど平気だぞ!」という意味なのだとか。
言葉の意味を知ると、大変な事もみんなで笑顔で乗り切るという
阿波の国の方たちの温かい県民性が伝わってくるようですね。
町興しがきっかけで始まった阿波おどりが盛り上がる理由は、
踊り手さんも観客も踊りで表現された、「笑顔で乗り切っていこう」
とする気持ちをくみ取り、一つになっていくからかもしれませんね。
2023年8月26(土)・27日(日)開催予定です。
ゆっくり楽しみたい方は桟敷席がおすすめです。
お時間のある方はお出掛けになってみてはいかがでしょうか?